【現在完了進行形の概念】
現在完了進行形は have(has) + been + 現在分詞(動詞 + -ing) の形をとります。意味は過去のある時点から現在までの動作の継続を表します。ここで大事なポイントは状態の継続ではなく動作の継続であることです。
《例》状態の継続 → 現在完了形
現在完了形:We have know each other for five years.
(私たちは5年来の知り合いです。)
状態動詞であるbe, feel, have, hear, know, like, love, think, wantなどの場合は現在完了形の継続の利用法となります。
《例》動作の継続 → 現在完了進行形
現在完了進行形:I have been reading this book for two hours.
(私はこの本を2時間ほど読み続けています。)
状態動詞以外の動作を表す動詞で継続している場合は現在完了進行形となります。また現在完了進行形は出来事ではなくその過程を強調したい場合に使われます。したがって出来事はまだ終わっておらず継続しています。また過去完了進行形と混同しやすいですが過去完了進行形には必ず過去を特定する語やフレーズがありますので区別できます。
《例》過去完了進行形と現在完了進行形の違い
過去完了進行形:My mother had been cooking dinner when I arrived home.
(私が家に着いたとき私の母はずっと夕食を作っていました。)
現在完了進行形:My mother had been cooking dinner since I arrived home.
(私が家に着いたときからずっと私の母は夕食を作っています。)
sinceは過去の時点から現在までを表していますがwhen は過去のその時点を表しています。したがってsince(~して以来)を使えば現在完了進行形となります。
《例》頻度や強度を強調する現在完了進行形
It has been raining really hard for two days.
(2日間、本当に激しい雨が降り続いています。)
《例》最近の様子を表す現在完了進行形
Recently, what have you been doing?
(最近、何をしているのですか?)
現在完了形進行形に最近の意味を表す副詞(lately,recently)をつけたしてを最近の様子を言い表すこともあります。
【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。
・基本的な時制
①過去形:過去に起こった出来事
②現在形:現在の習慣や事実
③未来形:未来の予定や意思
・進行形
④過去進行形:過去にやっていたこと
⑤現在進行形:今やっていること
⑥未来進行形:未来にやっているはずのこと
・完了形
⑦過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
⑧現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
⑨未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事
・完了進行形
⑩過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
⑪現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
⑫未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事
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