今まで聞けなかった英語の時制の素朴な疑問:未来完了進行形の攻略法

今まで聞けなかった英語の時制の素朴な疑問

【未来完了進行形の概念】
未来完了進行形は  will have + been + 現在分詞(動詞 + -ing) の形をとります。意味は未来のある時までの継続時間とその後もそれが継続することを表します。未来進行形、未来完了形とも意味も近いのでここで違いを理解しましょう。

《例》未来進行形と未来完了進行形の違い
未来完了進行形は未来の特定の時間からさらにその時まで動作が継続しているフレーズがあります。
未来進行形:I will be working in the office when my wife fall asleep in her bed.
(私の妻が眠っているころ、私は会社で働いているだろう。)
未来完了進行形:I will have been working in the office for 10 hours when my wife fall asleep in her bed.
(私の妻が眠っているころ、私は会社で10時間働き続けているだろう。)

《例》未来完了形と未来完了進行形の違い
未来完了形は未来のある時点で完了している動作を表しますので継続している意味合いは持ちません。未来完了進行形は来年以降も引き続き継続することを強調しています。
未来完了形:I will have studied English for 5 years by next year.
(来年になると私は英語を5年間勉強したことになる。)
未来完了進行形:I will have been studying English for 10 years by next year.
(来年になると私は英語を5年間勉強し続けていることになる。)

《例》未来の因果関係を表す用法
未来のある時点まで動作を継続していると結果としてこうなってしまうという場合に未来完了進行形は使えます。
未来完了進行形:He will be tired when he gets home because he will have been studying for over two hours.
(彼は2時間以上勉強しているので、家に帰ると疲れているだろう。)

最後に未来完了進行形で注意するポイントは動詞が動作動詞でなければなりません。動作動詞とはrun study look eat などその場の動作を表します。反面、状態動詞はそれ自体が継続しているのでわざわざ進行形にして継続を強調する必要はありません。状態動詞の例としてknow believe like liveといったようなものがあります。基本的に以前も今もこれから先も変わらない可能性の高い動詞です。

【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。

基本的な時制
過去形:過去に起こった出来事
現在形:現在の習慣や事実
未来形:未来の予定や意思

進行形
過去進行形:過去にやっていたこと
現在進行形:今やっていること
未来進行形:未来にやっているはずのこと

完了形
過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事

完了進行形
過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事

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