品詞の中で名詞と動詞があれば文章が作れると以前の記事で紹介しましたがこの形容詞が加わればさらに表現の幅が広がります。極論を言うと名詞、動詞、形容詞で最低限の英会話が成立します。この記事ではこの重要な品詞である形容詞について説明いたします。最初に二種類の形容詞の使い方を説明します。
・限定的用法
形容詞のあとに名詞を並べて名詞の状況や状態を修飾します。名詞を修飾する(=限定する)ので限定的用法といいます。
《実践例》
a small car(小さい車)
・叙述的用法
主語や目的語の補語となって名詞を間接的に修飾します。
代表的なものにbe動詞と組み合わさって利用されることが多いです。
《実践例》
I am happy. (私は幸せです。)
主語=I be動詞=am 形容詞=happy
主語の名詞のI(私)がhappy(幸せ)である状態を修飾していることになります。
I keep my room clean.(私は私の部屋をきれいにしています)
主語=I 動詞=keep 目的語=my room 補語=clean
目的語の名詞のmy roomを補語である形容詞のcleanが修飾している。
簡単に言えば形容詞は前から名詞を修飾する「限定的用法」と後ろから名詞を修飾する「叙述的用法」があると理解しておけばいいでしょう。
ただし限定的用法と叙述的用法によって意味が変わる形容詞があります。代表的なものをいくつか紹介します。これらの形容詞は文中の場所よってまったく意味が変わります。
《例》
able 限定用法 :有能な / 叙述用法 : 可能だ
certain 限定用法 :ある一定の / 叙述用法 : 確かだ
late 限定用法 :最近の / 叙述用法 : 遅い
present 限定用法 :現在の / 叙述用法 : 出席して
right 限定用法 :右の / 叙述用法 : 正しい
【形容詞に多い語尾】
以前の記事でも紹介しましたが語尾の法則を理解することによって丸暗記以外の刺激が脳内で発生するためエピソード記憶として定着しやすくなります。また語尾の法則からわからない単語が形容詞であると推測できるため単語の意味が分からなくても文章全体の意味はイメージできます。
–ical : comical(こっけいな) magical(不思議な)
–ful :beautiful(美しい) grateful(感謝する)
–ar :near(近く) far(遠くに)
–ic :automatic(自動の) public(公の)
–able : suitable(適した) reasonable (理性的な)
–ible : credible(信頼できる) possible (可能な)
–ous :dangerous(危険な) nervous(神経質な)
–y :angry(怒って)happy(嬉しい)
–ive :attractive(魅力的な) expensive(高い)
動詞の-ingで終わる現在分詞が名詞の前や後ろにくると形容詞の働きをすることがあります。
-ing :an exciting movie(興奮する映画)
動詞の-edで終わる過去分詞が名詞の前にくると形容詞の働きをすることがあります。
-ed :a reserved room (予約した部屋)
名詞の後に-edが付く場合もあります。この場合は名詞が形容詞の役割になります。
-ed 例 iced coffee(アイスコーヒ)
【品詞の種類】
他の品詞にもそれぞれの特徴や法則があります。これらを覚えることにより未知の英単語に出会っても内容を推測することもできます。また品詞の種類を理解することにより正しい英文法で正確な英会話ができます。たった10種類の品詞を覚えることにより英語学習の効率が大幅に改善するので最初にぜひこの品詞を覚えることをお薦めします。
下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。
・名詞の攻略法
・代名詞の攻略法
・動詞の攻略法
・形容詞の攻略法
・副詞の攻略法
・助動詞の攻略法
・前置詞の攻略法
・冠詞の攻略法
・接続詞の攻略法
・間投詞の攻略法
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