今まで聞けなかった助動詞の素朴な疑問:助動詞can,could

今まで聞けなかった助動詞の素朴な疑問

【助動詞can,couldの概念】
助動詞canは英語を習う際に多くの方が最初に出会う助動詞であるかと思います。意味は大きくわけて3つあります。一つ目は「~できる」という能力の意味で馴染みが深い用法です。二つ目は「~することがありえる」という可能性の意味です。この可能性の意味で否定文にすると「~することがありえない」という意味となりよく使われる表現でもあります。最後に三つ目は「~してもいい」という許可の意味合いを持ちます。こちらも日常会話でよく使われます。
一方、canの過去形のcouldは過去の事象としてではなく別の意味合いをもちます。まず能力のcanを過去形として使いたい場合はcouldよりもwas able toの表現が一般的です。つぎに可能性の意味合いでは「ひょっとしたら~」となりcanよりさらに可能性が高い場合に使います。最後に許可の意味合いでは「~してもいいでしょうか?」という丁寧な表現となります。実際の例文で比較してみましょう。

《例》能力の助動詞canの使い方:~できる
I can play baseball.
(私は野球をすることができます。)

《例》可能性の助動詞canの使い方:~することがありえる
She can tell a lie.
(彼女は嘘をつくことがあります。)
She can’t tell a lie.
(彼女が嘘をつくはずがありません。)

《例》許可の助動詞canの使い方:~してもいい
Can I sit here?
(私はここに座ってもいいですか?)

《例》時制の一致のcouldの使い方
He said that he could go on a business trip.
(彼は出張に行くことができると言いました。)

《例》可能性の助動詞couldの使い方:ひょっとしたら~
A typhoon could come to Japan.
(台風がひょっとしたら来るかもしれません。)

《例》丁寧な許可の助動詞couldの使い方:~してもよろしい
Could I ask you a question?
(質問してもよろしいでしょうか?)

【助動詞の種類】
よく使われる頻出の助動詞は限られています。また現在形と過去形で意味が異なるものも多くあるのでそれぞれの使われる場面で理解していくことが重要です。
・助動詞can,could
・助動詞may,might
・助動詞must
・助動詞will,would
・助動詞used to
・助動詞shall,should
・助動詞oughut to
・助動詞need
・助動詞had better

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