これから英語力が必要となる三大要因:小学校英語授業の必修化

これから英語力が必要となる3大要因

【なぜ英語力が必要となるのか】
以前の記事で「インバウンドの増加」「日本企業の衰退と円安」という側面で英語力が必要になることを考察しました。今回の記事では三番目の要因として「小学校の英語授業必修化」について考察いたします。

【小学校英語授業の必修化】
2020年度から小学校で英語教育が必修化されたことはご存じでしょうか。
今までも小学生5年生、6年生で外国語活動といった授業はありましたが新学習指導要領によって小学校3年生、4年生で外国語活動、5年生、6年生で英語の授業を受けることとなりました。習得する英単語の目安の数も600~700語となっており本格的な英語授業をやらなければいけなくなりました。
以前と何が変わったのか、覚えることも増えたのですが正式な教科となったために成績、いわゆる通知表に反映されることです。この成績が中学受験にも影響したりさらに中学での英語学習にも引き継がれていくので現在の幼児、未就学児世代のお子さん、保護者の方にとっては英語力の必要性は切実な課題になっていきます。

【保護者が理解しておくべきこと】
小学校での英語教育の必修化に対して保護者にとって大事な役割があります。
英語のテストの成績をとらせるために塾に通わせたりドリルをノルマのように課せばおそらくは成績は取れるかもしれません。ただしこのやり方ではテストの成績は取れても英会話することができない今までの日本の英語教育の悪かった点を踏襲するにすぎません。
別の記事にも触れましたが今までの日本の英語教育こそ日本人が英語を苦手とする最大の原因であると私は感じています。
そしてその教育を受けてきた世代が教師となって子供に英語を教えていくことが果たしてできるのだろうかと強い疑問を持ちます。
一番、大事なことは「英語を好きにさせること」それは「英会話」を楽しめる環境を保護者が用意してあげることだと思います。
それも大事なのは導入部であり小学校3年生から始めるのではなく未就学児、さらに低学年時からこういった環境によって英語を好きにさせる土台作りが必要です。

【今後の展望】
首都圏模試センタ―によると中学入試で英語を実施した中学校は2014年は14校でしたが2022年は146校となりました。中学受験を検討されている方は英語力を向上させていくことがこれからますます重要になってきます。
すべての科目にいえますが「嫌い」にならないことが一番、大事です。「嫌い」になることは失敗経験、つまり皆に笑われた、なかなか覚えられない、テストで点が取れないといった背景があります。それを防ぐためには皆が始めるスタートラインより早くアドバンテージを身につけることです。そうすればその経験が皆に褒められた、学校の勉強が難しくない、テストで点が取れるといった成功体験となりますます英語を好きになります。
そのためには早い段階で「英会話」の実体験を積み自分の話す言葉が相手に伝わって会話ができたという成功体験を経験させてやることが一番の効果を発揮します。

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