【未来完了形の概念】
未来のある時点で完了するであろう出来事について話すときには未来完了形が使われます。現在完了形に対して未来を表すwillを追加して表現します。
《例》未来完了形:will + have + 過去分詞形(未来の時点で~しているだろう。)
He will have done it by 10pm.
(彼は午後9時までに終わらせているだろう。)
未来の時点である午後9時にはそれを終わらせてしまっているだろうという意味ですがここで大事なことは終わらせていることが断定ではないことです。未来完了形は不確定な未来の時点での完了をさすため「~だろう。」といった推測の意味も加味されます。
《例》未来形と未来完了形の違い
未来形:She will arrive in Japan when I get up.
(彼女は私が起きたときに日本に到着しています。)
未来完了形:She will have arrived in Japan when I get up.
(彼女は私が起きたときに日本に到着しているでしょう。)
未来形で問題になるのは私が起きた瞬間と同時に彼女が到着する意味となるため不自然となります。この場合は未来完了形とすることによって彼女が到着した瞬間は私が起きた瞬間以前のどこかの時間となります。
《例》期間を表す未来完了形
I will have lived in Tokyo for 10 years by next month.
(私は来月末に東京に住んで10年になります。)
【未来完了形の4つの用法】
未来完了形は経験・継続・結果・完了の4つの用法があります。
《例》経験用法:未来のある時点の経験の有無(~したことになります)
I will have been to Japan twice if I go there again.
(もし私がふたたび日本に行くなら私は日本に2回、訪問したことになります。)
経験用法で使われる語句:once twice ever never before often
《例》継続用法:未来のある時点まで状態が継続(未来のある時点で~している)
We will have known each other for 5 years next month.
(私たちは来月でお互い5年も知り合ったことになります。)
継続用法で使われる語句:for since How long~
《例》結果用法:状態や影響が未来のある時点まであること(~しているだろう)
The meeting will have started by the time you get there.
(あなたがそこに到着するまでに会議は開始されてしまっているだろう。)
結果用法で使われる語句:already yet
《例》完了用法:未来のある時点までに完了(~するだろう)
I will have left my home by 7am.
(私は午前7時までに家を出発するだろう。)
完了用法で使われる語句:just now already yet
【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。
・基本的な時制
①過去形:過去に起こった出来事
②現在形:現在の習慣や事実
③未来形:未来の予定や意思
・進行形
④過去進行形:過去にやっていたこと
⑤現在進行形:今やっていること
⑥未来進行形:未来にやっているはずのこと
・完了形
⑦過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
⑧現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
⑨未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事
・完了進行形
⑩過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
⑪現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
⑫未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事
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