世代別お薦め英語学習方法:高校生

世代別お薦め英語学習方法

【高校生が英語を学ぶ目的】
高校生にとって英語を学ぶ最大の目的は何か、それは「大学受験」と断言できます。しかしこれは目の前にある短期的な目的にすぎません。大学を選ばなければ今の時代、どこかしらに入ることはそんなに難しいことではありません。
1980年代の大学進学率は3割程度でしたが2020年度になると6割に達しようかとしています。理由は明快です。少子高齢化により子供の数が減ったにもかかわらず大学の数は増え続けてきました。その結果、需要(受験者数)と供給(大学の入学可能者数)のバランスが崩れ以前と比べて入学しやすい大学が増えました。
大事なことは「大学受験」ではなく「どの大学に入学すること」です。残念ながら大学によって就職活動の機会に差がつくことは暗黙の事実です。
一定のレベル以上の大学は以前と比較して入学者数も増やしていないため難易度もそんなに変わっていません。だからこそ英語を高校時代の最初の段階から取り組むことは将来の自分の可能性に対しての先行投資といっても過言ではないでしょう。

【高校生が英語を学ぶメリット】
高校に入学してしばらくすると数学、理科が苦手な人は文系、国語、社会が苦手な人は理系と次第に進路が決まっていきます。しかし文系、理系のどちらの進路に進んでも大学受験で英語だけは切り捨てることができません。
だからこそ進路が決まっていない段階から英語を最重要科目として取り組んでいけばいずれ進路が分かれたときに大きなメリットを手にすることができます。
また多くの大学において推薦試験の割合が拡大しています。少子化により大学経営が厳しくなりどこの大学も優秀な学生を早い段階で確保していく必要が出てきたためです。
推薦試験においては英語の資格が絶大な効果があります。代表的なものに民間英語資格試験(英検、GTEC、ケンブリッジ英語検定、TEAP、TEAP CBT、IELTS、TOEFL iBT)などがあげられます。事前に希望大学の対象となる民間英語資格試験を確認しておきましょう。
特にこういった民間英語資格試験を求める大学は一定レベル以上の大学です。
一発勝負の大学受験の英語試験を受けるより何回もチャレンジできるこれらの民間英語資格試験を在学中に受けた方がより確実でかつ効果的な戦略ではないでしょうか。なお民間英語資格試験は2020年度の大学入学共通テストで導入が予定されていましたが直前で見送られました。理由としてそれなりの受験料がかかること、都市部でしか試験会場がないことが問題となりました。経済的に厳しい家庭や地方在住の方には確かに不公平であるかもしれません。一方で大学が独自にこれらの民間英語資格試験を推薦試験や一般選抜試験に反映するケースは増えています。これらの民間英語資格試験を受けられる環境にある方はこのメリットを享受するためにぜひ受けておくことをお薦めします。

【高校生の最も効果的な英語学習方法】
高校生になると残念なことに言語を学ぶのに適したゴールデンエイジは終わっています。
ゴールデンエイジとは脳機能が効果的に言語を習得する幼児期から中学生までの時期のことをさします。また、単語をひたすら暗記するには「意味記憶」という記憶が使われますがこの「意味記憶」も10歳をピークに低下していきます。したがって高校生の英語学習はゴールデンエイジの年代と比較して時間がかかり苦しいものとなります。
さらに民間英語資格試験を取得しようとするとどうしても「話す」技能が必要になってきます。英語を学習する際に苦痛を感じているようではいつまでたっても習得はできません。まず英語自体が楽しくなるようにマインドチェンジをする必要があります。具体的な方法ですがマインドチェンジができていない段階では難しい文法や単語を覚えることをいったん後回しにしましょう。時間もかかかりかつ記憶の定着も期待できません。そして中学校レベルの知識で十分なので外国人相手に「話す」機会を積み重ねていくのです。この英語学習方法に最適なのが以前の記事でご紹介した「英語が苦手な方でも始められるオンライン英会話」です。DMM英会話オンラインレッスンは1レッスン(30分)を好きな時間に予約し数百円程度のコストで外国人と会話をすることが可能です。英語に自信がない場合は日本人の先生も登録していますので気軽に始めることができます。中学程度の英会話でも伝わればうれしいものでありまたさらに自分の思いを伝えたいという気持ちになります。その時に文法であり単語を覚えていけばいいのです。

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