今まで聞けなかった英語の時制の素朴な疑問:過去完了進行形

今まで聞けなかった英語の時制の素朴な疑問

【過去完了進行形の概念】
過去完了進行形は  had + been + 現在分詞(動詞 + -ing) の形をとります。意味は過去のある時点から過去の別の時点までの動作の継続を表します。似た意味の過去進行形と過去完了進行形の違いは分かりにくいかもしれません。幸いなことに実際の日常の英会話で利用するシーンは限られているようです。12種類の時制の全体のイメージを把握しておくために概念は理解しておきましょう。

《例》過去進行形と過去完了進行形の違い
過去進行形:I was waiting for him when he showed up.
(彼が現れたとき私は彼を待っていました。)
過去完了進行形:I had been waiting for him for ten minutes when he showed up.
(彼が現れたとき私は10分間、彼を待っていました。
過去進行形と過去完了進行形の違いは過去完了進行形は10分間の間、待ち続けている動作の継続を強調しています。過去進行形においては彼が現れた瞬間に動作が継続していたことを強調しています。

《例》過去のある時点までの反復動作
I had been phoning you repeatedly.
(私はあなたに繰り返し電話をかけ続けた)
電話をかける行為は瞬間的に終わる作業ではあるが繰り返し(repeatdly)があるため同じ作業を反復して繰り返し続けたこと強調している。

《例》仮定法過去完了
If you had been driving along the river then, you might have met with that accident.
(もしあなたがその時川沿いを運転していたら、あなたはその事故にあっていたかもしれない)
過去完了進行形は仮定法過去完了で使われることがあります。

《例》時制の一致
現在完了進行形: I think he has been dealing with this issue.
(私は彼がこの問題に対処していると思います。)
過去完了進行形: I thought he had been dealing with this issue.
(私は彼がこの問題に対処していると思っていました。)
従属節(he has been~)が現在完了進行形の場合、主節(I think)が過去形になると従属節も過去完了進行形となり時制が一致します。

【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。

基本的な時制
過去形:過去に起こった出来事
現在形:現在の習慣や事実
未来形:未来の予定や意思

進行形
過去進行形:過去にやっていたこと
現在進行形:今やっていること
未来進行形:未来にやっているはずのこと

完了形
過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事

完了進行形
過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事

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