英語の時制の中で過去形とは「過去に起こった出来事」について話すときに使います。その場合、動詞の末尾に「ed」(※不規則変化の動詞は除く)を追加します。動詞が過去形となると文章の表現も現在形の「~ます」「~です」が過去形の「~ました」「~でした」に変化します。
《例》現在形と過去形の違い
現在形:I play tennis at the park.
(私は公園でテニスをしています)
過去形:I played tennis at the park.
(私は公園でテニスをしていました)
過去形についてややこしいのは見た目がそっくりな過去分詞の存在です。過去形は時制の過去形に使う際の動詞の変化ですが過去分詞は受動態と完了形で使う際の動詞の変化です。受動態は常にbe動詞と一緒に使われて「~される」といった受け身の意味を持ちます。
《例》過去分詞:usedは過去形ではなく過去分詞の動詞の変化
受動態:The car is used by him.
(その車は彼によって利用された。)
《例》過去分詞:playedは過去形ではなく過去分詞の動詞の変化
完了形:I have played tennis.
(私はテニスをしました。)
・過去形の規則変化・不規則変化
動詞は過去形と過去分詞によって変化のパターンが異なるのでその代表的な変化は理解しておく必要があります。まず基本となるbe動詞です。
《例》be動詞の過去形・過去分詞
1人称単数: I(私は) 原形:am 過去形:was 過去分詞:been
1人称複数: we(私達は)原形:are 過去形:were 過去分詞:been
2人称単数:you(あなたは) 原形:are 過去形:were 過去分詞:been
2人称複数:you(あなたたちは)原形:are 過去形:were 過去分詞:been
3人称単数:he,she,it(彼は、彼女は、それは)原形:is 過去形:was 過去分詞:been
3人称複数:they(彼らは、それらは)原形:are 過去形:were 過去分詞:been
次に不規則変化の法則についてまとめてみました。大部分がABBパターンやABCパターンですのでその法則を理解しておけば覚えやすいかと思います。
《例》不規則変化の4つの法則
・ABC型:原形・過去形・過去分詞が異なる
原形do 過去形did 過去分詞done (する)規則性なし
原形break 過去形broke 過去分詞broken (壊す)過去分詞が-enに変化
原形eat 過去形ate 過去分詞eaten (食べる) 語尾が-enで終わる
原形begin 過去形began 過去分詞begun (始める)過去形の母音がa 過去分詞がuに変化
原形draw 過去形drew 過去分詞drawn (描く 引っ張る)過去形が-ew、過去分詞が-wnに変化
原形wear 過去形wore 過去分詞worn (を着る)過去形が-ore、過去分詞が-ornに変化
・ABA型:原形と過去分詞が同じ
原形come 過去形came 過去分詞come (来る)
原形become 過去形became 過去分詞become(なる)
・ABB型:過去形と過去分詞形が同じ
原形bend 過去形bent 過去分詞bent (曲げる・曲がる)語尾が-tで終わる
原形find 過去形found 過去分詞found (見つける)語尾が-dで終わる
原形catch 過去形caught 過去分詞caught (つかまえる)語尾が-ughtで終わる
原形win 過去形won 過去分詞won (勝利する)母音がuまたはoに変化する
・AAA型:原形・過去形・過去分詞が同じ
原形cut 過去形cut 過去形cut (切る) 変化なし
【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。
・基本的な時制
①過去形:過去に起こった出来事
②現在形:現在の習慣や事実
③未来形:未来の予定や意思
・進行形
④過去進行形:過去にやっていたこと
⑤現在進行形:今やっていること
⑥未来進行形:未来にやっているはずのこと
・完了形
⑦過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
⑧現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
⑨未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事
・完了進行形
⑩過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
⑪現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
⑫未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事
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