今まで聞けなかった前置詞の素朴な疑問:目的の前置詞の攻略法

今まで聞けなかった前置詞の素朴な疑問

【目的の前置詞の概念】
目的の前置詞にforがあります。ただしforには多くの意味があるので文脈からforが目的の前置詞で使われていることを読み取らなければなりません。ちなみにforは目的以外には方向、交換、時間、距離、基準などの意味を持って使われます。またtoとの違いも意識しないといけません。to には「~のため」といった不定詞としての使い方がありますがこれは前置詞ではありません。to のあとには動詞の原形が来るからです。前置詞はあくまであとに名詞がきます。この違いを理解しておきましょう。

《例》目的の前置詞forの使い方
This is used camera for sale.
(これらは販売目的の中古カメラです。)
I am saving money for a house.
(私は家を買うためにお金をためています。)
This is a present for my daughter.
(これは私の娘のためのプレゼントです。)

《例》目的の前置詞for とto 不定詞の違い
He joined a gym for losing weight.
(彼は痩せるためのジムに入会しました。)
He joined a gym to lose weight.
(彼は痩せるためにジムに入会しました。)

forとto の違いにforは方向、to は到達の意味を持ちます。またforは前置詞なので後ろに来るのは名詞か動名詞、to は前置詞としてではなくto 不定詞として使われているため動詞の原形が来ます。toとforで「痩せるためのジムに入会」か「痩せるためにジムに入会」の違いがでてくるため意味が微妙に異なります。

【前置詞の種類】
前置詞は使うシーンによって多くの意味を持ちますのでそれぞれの目的別に前置詞を理解していくことが効果的です。
・場所:at, on, in
・方向:for,to, from
・垂直方向:above, over, below, under
・水平方向:before, in front of, after, behind
・運動の起点:from, out of
・運動の方向:up, down, along, across
・離れた状態:from, off, out of
・通過:across, through, past
・時間:at, on, in
・期間:for, during, in
・期限:before, till(untill), by
・目的:for
・結果:to, into
・原因:for, from, with, out of
・理由:for, because of, on account of, owing to, due to
・道具・手段:with, by
・材料:from, of, out of, with
・様態:with, in, at
・分離:of, from
・包含:between, among
・起源:of, from
・優越:above, over, beyond
・劣等:below, under, beneath
・関連:about, of,on, over

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