【現在完了形の概念】
英語の現在完了形とはhave(has) + 動詞の過去分詞形で過去の出来事が現在につながっていることを表します。過去形とは似ていますが意図するものは違います。
《例》現在完了形と過去形の違い
I lost my passport yesterday.
(私は昨日、パスポートをなくした。)
I have lost my passport.
(私はパスポートをなくしてしまった)
過去形は過去になくした事実を述べているので今はあるかもしれません。一方で現在完了形は今もなくした状態が継続していることを強調しています。したがって過去形のようにyesterdayといった過去の時点を表す単語は現在完了形には一緒に使えません。つまり過去形は過去のある特定の時点のみですが現在完了形は過去から現在までの時間の幅がある表現なのです。
《例》現在完了形で使えない語句
明らかな過去の時点 ただしsinceと一緒に使う場合は例外
yesterday last month last year last night ~ago then just now in 2020(西暦) when+主語+過去形
【現在完了形の4つの用法】
現在完了形は経験・継続・結果・完了の4つの用法があります。
《例》経験用法:経験の有無 ~したことがある
I have visited Tokyo twice.
(私は東京に2回、訪問したことがあります。)
経験用法で使われる語句:once twice ever never before often
《例》継続用法:ある状態が現在まで継続 ずっと~している
I have lived here for 3 years.
(私はここに3年間、住み続けています。)
継続用法で使われる語句:for since How long~
《例》結果用法:過去の状態や影響が現在まであること ~してしまった。
He has already spent his money.
(彼はお金をすでに使い果たしてしまった。)
結果用法で使われる語句:already yet
《例》完了用法:今、まさに完了したこと ~したところだ。
He has just finished his homework.
(彼はちょうど宿題をおえたところです。)
完了用法で使われる語句:just now already yet
【時制の種類】
時制の種類は12種類ですが大きな分類で基本的な時制、進行形、完了形、完了進行形の4パターンです。まずは基本の時制を理解し進行形と完了形の考え方を整理したうえで完了進行形について学びましょう。下記の記事でそれぞれの品詞の法則や覚え方をご紹介しています。
・基本的な時制
①過去形:過去に起こった出来事
②現在形:現在の習慣や事実
③未来形:未来の予定や意思
・進行形
④過去進行形:過去にやっていたこと
⑤現在進行形:今やっていること
⑥未来進行形:未来にやっているはずのこと
・完了形
⑦過去完了形:過去を起点してそのさらに過去の出来事
⑧現在完了形:今を起点としてその過去の出来事
⑨未来完了形:未来のある時点で完了しているはずの出来事
・完了進行形
⑩過去完了進行形:過去を起点してさらに過去の時点まで継続していた出来事
⑪現在完了進行形:過去を起点として今の時点まで継続している出来事
⑫未来完了進行形:未来のある時点まで継続しているはずの出来事
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